オートハープ
各言語での名称
オートハープは複数のコードバーを持つ弦楽器である。オートハープは、その名前にもかかわらず全くハープではなく、ツィターに属する楽器であり、一般名称は「chord zither(コード化されたツィター)」である。オートハープの特徴は、本体に一連のコードバーがダンパーに取り付けられており、これが押されると目的のコードを形成する弦以外のすべての弦がミュートされて和音を出せることである。オートハープという言葉は、かつてはオスカー・シュミット社の商標であったが、メーカーを問わずに使うことが可能となった。[1][2]
概要オートハープ (中央) by C.F. Zimmermann Co. in 1896?99; (左はマルクソフォン
オートハープは、アメリカではブルーグラスとフォークの楽器として使用されてきた。おそらく、最も有名なのは カーター・ファミリー の メイベル・カーター と サラ・カーター(英語版) によって使用されたことである。オートハープはリズム楽器として演奏するのを学ぶのは比較的簡単である。しかし、メロディー楽器として弾くことも可能であり、それは、よりオートハープに打ち込んでいる演奏者に大きな報酬をもたらしている。ニューポート、ペンシルベニアのマウンテンローレルオートハープギャザリング、ウィラメットバレーオートハープギャザリングとカリフォルニアオートハープギャザリングでは、最近の楽器製作者製の楽器とそれらを用いた演奏がコンテストなどで賞賛されている。
現在のオートハープは36本または37本の弦を有する。しかし、48本もの弦を有する例もいくつかある。それらは全音階(1、2または3キーモデル)か半音階で張られている。オートハープはしばしばリズム楽器として考えられるが、近代的なプレーヤーは明確なメロディーを出す能力に非常に長けている。ダイアトニックプレーヤーは、個々の弦をとても正確にピッキングしている間にダンパーボタンを「ポンピング」するオープンコード(open-chording)テクニックを使用することによって、バイオリン曲を挑戦的な速度まで演奏することができる。
ロック・ポップス界においては、1960年代にラヴィン・スプーンフルのジョン・セバスチャン(英語版)が使用していたことで知られる。 オートハープの起源に関してはいくつかの議論がある。Charles F.Zimmermannという名前のフィラデルフィアのドイツ移民[3]は、1882年にある楽器の設計の特許.mw-parser-output .citation{word-wrap:break-word}.mw-parser-output .citation:target{background-color:rgba(0,127,255,0.133)}US 257808 「オートハープ」という名称は1926年に登録商標として登録され[5]、現在、U.S. Music Corporation オートハープの胴体はほとんどが木製で、形は長方形の角の一つが切り取られた台形である。トップは無垢材か集成材のいずれかであり、サウンドホールを備えるものが多数を占める。サウンドホールはアコースティック・ギターのような円形が多く、個人ビルダー製のものには円形以外のものも少なくない。 胴体には複数の木材を積層したフレームが存在し、ピアノやツィターに使用されているものに似たチューニング・ピンを打つためのピンブロックがトップに位置している。ピンブロックの反対側には、金属製のヒッチピン、または弦のエンドボールを差込む溝付きの金属アンカーが存在する。 弦の真上には、プラスチック、木、または金属で作られたコードバーがある。コードバーの弦に面した側にはフェルトまたは発泡体のミュート用パッドが取り付けられており、上面にはボタンが取り付けられている。コードバー両端にはスプリングが位置しており、押し下げられた状態から開放された際にコードバー押し戻すようになっている。 ボタンには、コードバーを片手で押し下げられた際に弦をミュートして得られる和音の和音名が記されている。 楽器の背面には、通常、木製、プラスチック製、またはゴム製の3本の「足」が付いている。これは、当初、オートハープが机の上で演奏されていたことの名残でもある。 弦は、コードバーの下を通り、アンカーまたはヒッチピンとチューニングピンとの間でトップと平行に張られる。 現代のオートハープは、ほとんどの場合、36弦であるが、多いものでは47弦や48弦のモデルもある(例えば、Orthey Autoharps No.136でト長調とニ長調にチューニングされている)。 弦は、多くは不完全なクロマチックにチューニングされるが、ダイアトニックまたは完全なクロマチックのスケールに変更されることもある。
歴史
商標
構造